【50代の賃貸体験談】初めてのひとり暮らしは寮費1万円|18歳でバブル時代に住んだ大阪堺市北花田の1K

賃貸失敗の歴史 vol.1 北花田1992年 18歳でバブル時代に住んだ大阪・堺市北花田の1K寮費1万円の暮らし 不動産

18歳の春、私は田舎を離れて大阪・堺市北花田にある会社の寮(1Kマンション)でひとり暮らしをスタートさせました。

寮費は月1万円ポッキリ。水道光熱費込み。新築・南向き・USEN標準装備という、今では考えられないバブル時代ならではの高待遇でした。

この記事は、会社の寮を検討中の方初めての一人暮らしを考えている若い方同世代でバブル時代の暮らしを懐かしみたい方に向けて、50代の私が30年以上前を振り返って書いたものです。寮費1万円という破格の暮らしの実態と、18歳が苦戦した収納問題・電熱コンロの話まで、当時のリアルをお届けします。

バブル時代の「寮付き求人」が当たり前だった頃

田舎暮らしだったこともあり、都会へのあこがれは強烈でした。高校卒業後の進学は考えていなかったので、「寮完備」の会社へ就職することが、都会でひとり暮らしをするための最短ルートでした。

私が高校生の頃はまさにバブル真っ只中。日本全体が超絶イケイケで、企業の業績も絶好調。今では考えられないような時代でした。

企業が地方の高校に「寮完備」で求人を持ち込んでいた

景気がよかったのでどこの会社も人手不足。高待遇の求人を出さないと人が集まらないので、私が住んでいた田舎の高校にも、東京・大阪の企業が「寮完備」「初任給○万円」「お祝い金あり」「引越し費用は会社負担」といった条件でたくさんの求人を持ってきていました。

同期の入社人数も多く、新卒採用は今では考えられないほどの規模でした。求人雑誌の『とらばーゆ』や『an』は辞書のように分厚かったのを覚えています。

そんな時代背景もあり、1990年代前半に私は大阪・堺市で初めてのひとり暮らしをスタートさせました。

北花田の新築1K|南向き7畳に最初の感動

大阪メトロ(当時は大阪市営地下鉄)御堂筋線の北花田駅から徒歩3分、3階建ての1Kマンション。新築だったのでとにかくきれいで、入居したときの感激は今でも覚えています。

とくに感激したのは、シャワー付きの独立したお風呂と洋式水洗トイレ。私の実家はとても古い戸建てで、お風呂はシャワーなしの追い焚きタイプ、トイレは和式でした。毎日シャワーで気軽にお風呂に入れる生活が、本当に嬉しかったことを思い出します。

南向きでバルコニーの目の前は平面駐車場。遮る建物が一切なく、朝日を浴びる生活は快適そのものでした。

バブル時代の象徴|USENが標準装備でついていた

そして極めつけは、この部屋に「USEN(有線放送)」が標準装備でついていたこと。しかも壁にスピーカーが据え付けられていて、チャンネルを切り替えるだけで好きなジャンルの音楽が流れる仕様でした。

USENは、サブスクの音楽配信が登場するはるか前の「有線で音楽を24時間流す」サービス。J-POP・洋楽・ジャズ・歌謡曲など数百チャンネルから気分に合わせて選べる、当時の高級飲食店やホテルラウンジで使われていた設備です。

それが新築の1K賃貸ワンルームに標準装備されていたのは、今振り返ると本当に異常です。バブル時代だからこそ実現していた、入居者を呼び込むための「設備のオーバースペック」だったんだと思います。

毎晩、好きな当時のヒット曲チャンネルを流しながら過ごした18歳の夜は、今思い返してもバブルそのもの。なつかしいですね。

寮費は月1万円ポッキリ・水道光熱費込み|バブル時代の特権

会社の寮としてこの部屋に住んでいたので、当時の実際の家賃はわかりません。新築でピカピカ、駅徒歩3分・南向き・USEN付きという条件を考えると、共益費と合わせて6万円台だったのではないでしょうか。

私の場合は給料天引きで寮費が引かれていましたが、その金額はなんと1万円ポッキリ。しかも水道・光熱費込みです。今の時代では絶対にありえない破格の待遇です。

寮という形だったので、生活必需品もすべて会社が揃えてくれていました。

  • 冷蔵庫
  • 洗濯機(2槽式。当時はまだ全自動の普及率が低かった)
  • ベッド
  • 食器棚
  • 食器類とフライパンなどの調理器具一式

身ひとつで都会に出てきて、その日からすぐに生活が始められる。まさにバブル時代の恩恵そのものですね。今の時代でこんな高待遇の会社は聞いたことがありません。

18歳が困った2つのこと|収納ゼロと電熱コンロ

駅から徒歩3分ほど。大阪では超メジャーな地下鉄御堂筋線の沿線駅で、家のすぐ近くにはコンビニ、少し歩けばスーパーもありました。部屋の広さは約7畳ひと間にバルコニー付き。

会社から至れり尽くせりの待遇で住めたことは、今思っても本当にラッキーでした。でも良いことばかりではなく、困ったことも当然ありました。

①収納スペースがいっさい無い

まず、クローゼットなどの収納スペースがいっさいありませんでした。実家から持ってきた私物を収納する場所がないのです。

ベッドが引き出し付きのタイプだったので、たためる洋服や小物類はその中に収納。でもスーツやボトムス、ジャケット類はハンガーラックが必要です。仕方がないので入寮後すぐにハンガーラックを購入しましたが、初任給もまだもらっていない18歳の私にとっては痛い出費でした。

7畳ひと間に洗濯機以外の生活家電と家具がぜんぶ入っていたので、生活スペースはかなり限られていました。でも当時はそのごちゃごちゃした空間がなんとも楽しく、狭さはあまり苦にならずに楽観的に生活していました。

②電熱コンロは火力が弱くて料理が大変

キッチンのコンロは電熱タイプ。蚊取り線香のようなクルクルした電熱コンロで、当時のワンルームマンションではメジャーなタイプでした。

今はIHという便利な電気コンロがありますが、IH以前の電気コンロはこれが主流。ガスコンロしか知らなかった私は、このコンロを使いこなすのに相当苦労しました。

温度出力は1〜5まであり、5にしてもすぐには温まらない。やかんいっぱいのお湯を沸かすのに15分ほどかかるわ、炒め物をしても火力が弱すぎてベチャベチャになるわ。それでもなるべく自炊して節約したかったので、18歳の私は健気に料理を頑張っていました。

でも一度、大変なことがありました。ある朝、フライパンを電熱コンロで温めていたのですが、なんとそのまま出勤してしまったのです!

帰宅してドアを開けた瞬間、なぜか部屋があたたかい。靴を脱いで部屋に入ってみたら、コンロまわりが熱い!すぐに状況を理解、急いで電源をオフにして熱々のフライパンを水に浸し、ひとりでパニック状態に。

幸いにも火事にはならずに事なきを得ましたが、あれは本当に怖かった。あの経験以来、火の元には細心の注意を払っています。

7か月で退職・退寮|大阪市内の自由な暮らしへ

仕事は大変でしたが順調でした。同期とは仲良く、上司にも恵まれていました。しかし、私は入社してわずか7か月で退職をしてしまいました。

理由はいくつかありましたが、決め手は「大阪市内の都会に住んで、自由に仕事をして生活をしたい!」という強い気持ちでした。

なんせ18歳。退職時は19歳になっていましたが、10代の私は有り余る体力と活力、好奇心と探究心がとても強かった。大阪ミナミが大好きになり、ここに近い場所に住んで自由に仕事をしたい。その思いが日に日に強くなり、退職を決断しました。

退職=退寮なので、大好きだったこの部屋とはわずか7か月でさようならをしました。

※この後、19歳で焦って次の物件を決めたことが大失敗につながります。詳しくは▶︎ 【50代の賃貸失敗談】西成区花園町の1階ワンルームに19歳で住んで後悔した10か月の体験 をどうぞ。

この物件の今は?築30年・現在の家賃4万円台

最後にこの物件の詳細をまとめます。当時の寮費と現在の推定家賃をあわせてご紹介します。

大阪府堺市北花田の1Kマンション間取り図(約18㎡・洋室6.9畳)
1Kマンション 間取り図|北花田駅 徒歩3分
項目詳細
所在地大阪府堺市北花田
交通Osaka Metro御堂筋線 北花田駅 徒歩3分
専有面積18.0㎡
間取り1K(洋室6.9畳)
所在階/階数2階/3階建て
当時の寮費1万円(水道・光熱費込み)
現在の推定家賃4.0〜4.4万円(AI予測賃料)

築30年以上ということを考えると、現在の家賃4万円台は妥当な水準だと思います。バブル時代に寮費1万円で住んでいたことを思えば、隔世の感がありますね。

今の若い人が会社寮で迷ったら|家具家電付き低家賃の選択肢

今の時代、私が体験したような「寮費1万円・水道光熱費込み」のバブル待遇は、ほぼ存在しません。それでも初めての一人暮らしの初期費用と毎月の家賃を抑えたいという気持ちは、いつの時代も同じです。

会社の寮が無い・寮はあるけど別の選択肢を探したい、という方は、家具家電付きで低家賃・敷金礼金ゼロで借りられる賃貸サービスが今は揃っています。私が18歳の頃にこういう選択肢があれば、もっと気軽に住み替えできたのにな、と振り返って思います。

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物件選びの基本は▶︎ 【50代の賃貸探し体験談】14年ぶりの引っ越しで学んだ物件選びの7つの条件 もあわせてどうぞ。

まとめ:18歳の寮生活で学んだこと

  • 収納の有無は必ず確認すること。クローゼットがない部屋は生活がかなり不便になる。
  • コンロの種類(ガス・電熱・IH)は内見時にチェック。料理好きな方はとくに重要。
  • 寮付き求人はバブル時代の特権。今の時代なら同条件の物件を自力で選ぶ必要がある。
  • 初期費用を抑えたいなら家具家電付き・敷金礼金ゼロの選択肢を視野に。今は当時よりも選びやすい時代。
  • 「合わなければ動く」という決断力が、その後の人生を変えることもある。

19歳、今度は初めての物件探しに挑戦

退寮(退職)前ギリギリに、次に住む部屋を探すために初めて不動産屋へ。右も左もわからない19歳の初めての物件探しは、大失敗に終わりました。

続編はこちら▶︎ 【50代の賃貸失敗談】西成区花園町の1階ワンルームに19歳で住んで後悔した10か月の体験

そしてその後の話はこちら▶︎ 【50代の賃貸体験談】新築プレミアムの罠。弁天町1Kで学んだ家賃交渉と内見の失敗


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